Abstract
実世界での学習(例えば環境学習)における体験の効果を高めるためには,事後にその体験を振り返り,内省を行うことが大切である.本研究は,(1) 実世界の学習者の体験情報(視界・発話・移動・体軸方向情報)を身体装着型センサで記録,(2) 重要体験の抽出のために人の特徴的移動行動を観察,(3) 重要体験を時空間的に再現し新たな事後学習を支援,する手法を提案する.提案手法を導入した環境学習プログラムの実践では,重要体験の高精度な抽出とその仮想的再現に成功した.そして,学習者が体験やその状況を想起しながら実世界活動を事後観察し,新たな発見を得ることを可能とした.これらは,提案手法の有効性を示す結果である.
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Information
Book title
電子情報通信学会論文誌
Volume
J91-D
Pages
65-77
Date of issue
2008/01/01
Citation
岡田 昌也, 鳥山 朋二, 多田 昌裕, 角 康之, 間瀬 健二, 小暮 潔, 萩田 紀博. 実世界重要体験の抽出・再現に基づく事後学習支援手法の提案, 電子情報通信学会論文誌, Vol.J91-D, No.1, pp.65-77, 2008.