論文誌

インタラクションに基づく体験共有コミュニケーション

Abstract

数々のメディア技術の発展の歴史をみるときに,個人の体験を記録として残し,自己を振り返ったり他者と共有したりしたいという欲求は古来から人類に備わったものであることが分かる.超高速ユビキタスネットワークを前提としたウェアラブルコンピューティングやユビキタスコンピューティング技術の発展により,個人やグループの体験や行動を自動的に記録することが可能となりつつある.我々は,ユビキタス体験メディアと総称する,インタラクションを手がかりとするウェアラブル体験記録デバイスや体験共有デバイスを開発し,体験記録を実践し,体験日記や体験共有のアプリケーションの効果を確認する実験をすすめている.本稿では,ユビキタス体験メディアのとしての体験記録デバイス,コーパス型データベース構築技術,体験日記応用などの概略を解説する.

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Book title

情報処理学会論文誌(コンピュータビジョンとイメージメディア)

Volume

48

Pages

53-64

Date of issue

2007/02/15

Citation

間瀬 健二, 萩田 紀博, 角 康之, 小暮 潔, 片桐 恭弘, 伊藤 禎宣, 岩澤 昭一郎, 鳥山 朋二, 土川 仁. インタラクションに基づく体験共有コミュニケーション, 情報処理学会論文誌(コンピュータビジョンとイメージメディア), Vol.48, No.SIG1(CVIM17), pp.53-64, 2007.